起業アイデアを考える際こんな悩みはありませんか?
- いろいろなビジネスモデルを考えてはいるものの、なかなかこれだといったアイデアが出てこない
- よくあるビジネスモデルは何人も人を雇わないといけないものばかりで、たった一人から始めることが出来るビジネスモデルを見つけたい
- 成功したビジネスモデルは既に売上も10億とか想像もつかないレベルになったものばかりで、本当のゼロからどんな感じで立ち上がるのか、また、立ち上げから、会社まるごと売却などイグジットまでのイメージを知りたい
この記事を読むことで以下の問題解決に役立ちます
- まったくのゼロから事業を立ち上げていくイメージが分かる
- 実際にたった一人で立ち上げた事業についてお話するので、どんな感じでスタートすればいいのかそのイメージが分かる
- ゼロから立ち上げ、そこからどんな感じで発展していって、最後に大きな会社にまるごと買ってもらうイグジットまでのイメージが分かる
ゼロから立ち上げ5年ほどで利益が億超えになった通販事業
今日は知人で、ゼロからネット通販事業を立ち上げ、5年ほどで利益が億を超えてくることになり、そのまま会社ごとマザーズ上場会社に売却した友人の事業について書いてみたいと思います。
完全に実際にあった話ですし、今もその売却した会社はちゃんと活動もしています。
売却した本人は、今はセブ島に住んでゆったりと暮らしながら、その法人の顧問として数ヶ月に一度ミーティングに参加してアドバイスをしているそうです。
普通の起業時のビジネスモデル
自分も含め、普通ネット通販事業を立ち上げるとするとどんな感じになるでしょうか?
いろいろ事業モデルはあるものの、ネット通販事業を始めるとなった場合には、以下のような感じでネット通販事業を立ち上げるのではないかなと思います。
目新しい商品で3000円くらいのものを売る
選ぶ商品はだいたい3000円くらいのものを選んで販売するのではないかなと思ってます。数百円では安すぎて、手間賃も出ません。逆に3万円となってくると、いきなり知らないお店で買っていただくにはちょっとハードルが高いので厳しいかと思います。
売れる商品、例えばダイエット食品
やはり、商品選定では、時代の潮流に乗っている商品を選ぶと思います。ダイエット食品などは結構ネットで売れていますし、「ダイエット」などで検索してくるユーザーも多いと思われるので、効果的な食品を見つければ、そこそこは売れるのではないかと思います。
出来れば小さい商品
ネット通販は買っていただいた後で、商品の発送作業が必要になってきます。商品が大きいと扱いが面倒なので、通販に向いた商品がベターだと思います。
ワインなどはネットで売れていますが、保管する場所や温度、配送の梱包や配送過程であまり揺れないようにしないといけないなど、いろんな点で気配りが大切な商品になってくるので、なかなか簡単に始める訳にはいかないのではないかと思います。
1つのショップでいろんな商品を扱う
通常は1つのショップを立ち上げ、その中で、いろんな商品を取り扱うことになるのではないでしょうか?例えば、おすすめの青汁や、サプリメントといった具合にです。
仕入れ元は日本
中国やアメリカを仕入れ元に選択することも考えられますが、どうやって仕入れ元を探せばいいのかとか、支払ったのに商品が来ないといった詐欺に合うのではないかとか心配もありますし、何かあったときに電話で連絡がつきやすいなど、いろんな理由で仕入元は日本の会社で探すのが普通ではないでしょうか?
と、ここまでが普通の感覚でネット通販を始めるときに考えるポイントをあげてみました。僕自身で始めるとしてもこんなポイントで準備すると思います。
では、お待ちかね、その友人が立ち上げたネット通販のポイントを公開しましょう。
友人のビジネスモデル
レガシーな商品で高額な商品
商品としては、時流に乗ったものでも何でもなく、10年も前からあるよねというレガシーな商品(例えば、草刈り機や除雪機など)を販売しています。
その値段も、安いクラスの商品で5万円くらい、高機能なものになると30万円くらいの商品となっています。(乗用タイプの草刈り機など)
僕なら在庫リスクも怖いですし、保管場所なんかも困りそうなので、ちょっと手出しが怖くなりますね。
そんなに個数が出るとは思えない
いくらネット通販で全国を相手に売るといっても、販売出来る個数には限りがあります。除雪機などは、雪の降るエリアの人しか買わない訳ですし、売れるシーズンも決まっています。売れると利益は大きいけれど、個数がそんなに出る訳ではありません。
巨大な商品
配送はめっちゃ面倒そうな大型機械ばかりです。配送業者に依頼する時も通常の宅配便の規格外で送料は見積もりベースになるのではないかと思います。
1件1件対応していかないといけないので、結構面倒そうですよね。
倉庫に置いておくのも大変そうに思います。定期的な棚卸しなどどうするんでしょうか。
1商品1サイト、ヤフオクと楽天で販売
1つの商品毎に1つのサイトを作って販売しています。なんとなく、便利機械ドットコムみたいな感じのショップで販売してもいいように思いますが、1つの商品毎に1つのサイトを立ち上げ、商品の特徴から、配送の注意などそれぞれの商品毎に細かく記載しています。
10以上の商品があるようなので、それだけサイトを作ってメンテしていくのは大変そうに思います。
中国から仕入れ
いきなり中国のアリババを使って業者を探し、英語でやり取りして仕入れするらしいです。英語も特に得意な訳ではないけれど、web翻訳とか駆使しながらやり取りを進めるそうです。
いきなり中国から大型機械を仕入れて、日本で売ろうかと思う発送がたまげました。
友人の事業の立ち上げ後の経緯
それでは、こんな感じの事業ですが、立ち上げ後、どんな経緯を辿ったのでしょうか?
ヤフオクでの販売実績をリサーチした上での商品決定であったため、商品自体は売れないということはなかったそうです。しかし、最初はやはりwebサイトがそこまで洗練されていないため、販売個数は伸び悩み、webをどんどん改善するに従って、販売個数が伸びてきたそうです。
そして、ある程度1商品目でうまくいったのちに、2商品目をリサーチして、販売を開始したという流れになるようです。
2商品目は、webサイトのテンプレートは出来上がっていることから、写真や説明文を差し替える程度で(といってもそこそこの作業量はあると思いますが)立ち上げが出来たので、そこまで大変ではなかったと。
そして、ほぼ最後の会社毎売却する段階でも、社員といった人は一人もおらず、電話対応やメール対応、webサイト運営などほぼ全てが外注だけで回していたということです。
まさに今どきのビジネスの回し方ですよね。
一昔前だと機械の種類毎に専門スタッフを配置して、問い合わせに対応するみたいなことになりそうです。
5年ほどで年利益1億超え
そして、1商品で成功した後に2商品目を追加し、さらに3商品目のサイトを立ち上げと順調に拡大させ、10商品を超えるほどになったそうです。
その時点での利益が1億超えになってきたということです。
マザーズ上場会社に売却
そもそも社員を抱えてやっている会社でもなく、逆にゼネラルマネージャーのような人を採用しようとしたが、なかなか居着かなくてあきらめたそうです。
そのまま一人でやっていくことの限界も感じて、事業全体の売却を決意したとか。
最終的には5億超え水準で全てを売却したということです。
まとめ
これまで、webで通販をするならこんな感じじゃないと利益なんか出ないという固定観念があったのですが、何事もこうじゃないと絶対だめという事はないのだなと勉強になりました。
僕の書いたような通販立ち上げの条件なんてものは、誰もが考えるので、競争も厳しくなりがちです。逆に大型機械を中国から仕入れてネットで売るというのは誰も手出ししないので、競争もほとんど無かったそうです。
面白い成功事例として、今後の起業アイデアを考える際の一助にしてみてください。