事業選択3つのポイントとは
私がこれまで10以上の事業を選定して立ち上げてくる過程で
いつも気にしていた一つの基準になります。
そのポイントとは
①既にマーケットがあること
②粗利8割以上であること
③継続収益モデルであること
これら3つの条件にあてはまり、さらに何かの革新で既存価格の8割引きが
実現出来るならすぐやった方がいい
各ポイントについてどういうことか、詳しくみて行きましょう。
その1 既にマーケットがあること
例えば、健康食品販売事業や英会話教室運営事業など、事業の名前を聞けば、どういったビジネスモデルで誰からいくらくらお金を頂けるかイメージが湧きます。また、その事業で既にファンケルやNOVAなどの上場会社も出ています。
これに対して、ロケットの打ち上げ事業はどうでしょうか?
事業としては人類発展につながる大変すばらしい事業だと思います。ただし、誰からいくらくらいお金を頂くことが出来るのかイメージが湧きませんし、その分野で上場している会社も思いつきません。
ロケット打ち上げ事業は「既にマーケットがあること」にはあてはまらないと思います。
その2 粗利8割以上であること
ベンチャーでやっていくに際して、恐らく誰もお金を貸そうかという人は出てきません。そういった場合でも運転資金に不安がない状態でいられるのは、「粗利8割以上」のビジネスモデルなのです。
かなり多いと感じるかもしれませんが、探すとゴロゴロしています。
例えば、わたあめの製造販売事業であれば、原料は砂糖だけで、20円くらいの原価で作ったものが300円くらいで売れる訳ですので、粗利は9割以上です。
その3 継続収益モデルであること
これが一番大事なポイントだと思っています。
お客様に一度販売して終わりの商品であれば、どうしてもだましてでも売りつけてやれという思考になりがちです。それに対して、毎月毎月お買い上げいただく場合には、なんとか既存のお客様にご満足して頂き、もっといい商品サービスを提供したいという思考になりがちです。
また、経営自体も翌月の売上、さらに6か月後の売上なども大体見えてきます。
これは経営していく上で、大きな安心感につながります。
固定継続の売上を獲得して、変動費でコストを支払うのがポイントになります。
具体的に3つのポイントにあてはめると
1.健康食品の通販事業
・ファンケルなど上場会社もあり、既にマーケットはある
・2000円ほどの商品も原価は200円ほどで製造出来るので、粗利8割以上である
・毎月お届けコースは10%引きとすれば継続的に売り上げにつながるため、継続収益モデルであるといえる
2.オンライン英会話事業
・NOVAなど上場会社があり既にマーケットがあるといえる
・1レッスンあたりでのレッスン売上に対して、講師の人件費が2割程度であるので、粗利8割以上であるといえる。
・月謝制で毎月授業料を頂くモデルであるので、継続収益モデルであるといえる
・従来は1レッスンのマンツーマン授業で40分7000円くらいであったので、それを1レッスン30分のマンツーマンで500円程度に出来るので、既存価格の9割引きが実現出来る
まとめ
3つのポイントは実際にこれまでいろんな事業アイデアを思いつくと、このポイントに合致したものなのか自分で判断する材料に使ってきました。
これが絶対正しいとはもちろん言えませんが、事業選定の際に参考にして頂ければと思います。